知っておきたいお墓の話③~お墓はどこに建てたらいいですか? 「寺院墓地」とは~
江戸幕府は、キリシタン禁制の目的ですべての国民がいずれかの寺院に属せねばならい寺請制度を政策とし、宗門人別帳を戸籍制度として利用しました。要するに日本国民は全員が仏教徒になったわけです。それ以来、寺院墓地は、当該寺院に貢献する檀信徒のみに限り利用できるよう慣習化され、現在に至っています。寺院は、誰の家でも近くに必ずあります。その寺院の檀家になれば、空きがある限り墓地を提供してくれます。そして今後の自分が主宰する―切の葬祭を継続的に取り行っていただけます。さらに、寺院の儀式行事を通しての教義等から倫理、哲学はもちろん、 日常の生き方、勤労や経営の場での智慧を学ぶことができます。寺院墓地の費用は、墓地使用料(永代使用料)支払後は「墓地管理料」 「塔婆供養料」「護持会費」「各種法要のお布施」等を支払うことになります。ほか、寄付として「寄進」「冥加金」「志納金」などの名目がある場合があります。